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ゆっくりピアノ 2

Mちゃんのピアノのおけいこが始まりました。
右手は「ド、ド、ド」が「ド、レ、ド」になり、「ドーレード」になります。
1回でできる子もいるのですが、手の小さいMちゃんには一苦労でした。
やがて左手のおけいこも始まり、最大の難関「和音」になりました。
Mちゃんの手は小さいだけでなく、指も短め。
ドとソを一緒に弾くには、手を痛いぐらいにいっぱい広げなければなりません。
ヴァイオリンなら子ども用の小さい楽器があるのに、
ピアノはどんな小さな子でも大人と同じ大きさです。
「ドミソ」の和音を弾こうとしても、レもファも一緒に鳴ってしまいました。
「手がおおきくなったらドミソにしようね」と約束して
ソを抜いて「ドミ」だけにしました。
1年たってもさほど身長は変わらず、もみじのような小さい手はそのままでした。
「ド、ミ、ソ」と別々に弾くなら大丈夫です。
両手のおけいこになって少しずつ短い曲のレパートリーが増えて、
2年たったころ、
ある日突然に「ドミソ」をいっぺんに鳴らすことができました。
レもファも鳴らないように、人さし指と薬指をちょっと上げて。

「え?もう1度やってみて」
「うん」
Mちゃんはにこにこしながら、きれいなドミソの和音を鳴らしました。
私はびっくりして、思わず涙があふれてきて、その時気づきました。
(Mちゃんにはできないだろう)とどこかで思っていたことに。
お母さんもびっくりでした。
Mちゃんはただうれしそうににこにこしています。
もうひとつ、気づきました。
Mちゃんは「できない」なんて思ったことがないのです。
私に言われた通り、「いつかできる」と信じていました。

今は中学生となったMちゃんの歩みは相変わらずゆっくりですが、
忘れた頃にいつも、私を驚かせてくれます。
「必ずできる」と信じてゆっくりゆっくり進んでいくうちに、
とても難しいことができるようになって。

そんなステキな奇跡が皆様にも起こりますように。

生きる生きるの手塚あずさでした。

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